「ジョイスティックスイッチって何者?」が気になって、買いました。

正直に言います。2026年2月に発売されたこの工具、発表を見た瞬間から気になっていました。 「ジョイスティックスイッチ」という、今まで電動工具にはなかった操作系を採用したという話で、 業界初※ということです。工具好きとして「これは触らずにはいられない」と即購入を決めました。

ペンインパクトといえば、私はマキタのTD022Dをずっと使っています。 細かい作業やちょい締めに重宝している工具です。だからこそ「WH3DAはTD022Dと比べてどうなのか」 というのが今回の最大の関心ごとでした。結論から言うと、一長一短あります。それを正直に書きます。

※2026年1月現在、3.6Vコードレスインパクトドライバにおいて国内電動工具メーカーでの比較(HiKOKI調べ)

ジョイスティックスイッチ、使ってみたら「なるほど」でした。

従来のペンインパクトはトリガーを引く力で回転数をコントロールします。 WH3DAはそれが「スイッチを倒す角度」に変わっています。 倒す角度が浅ければゆっくり、深ければ速く回る。文字で読むと「どういうこと?」ってなりますが、 実際に使うと「あ、これわかりやすい」と思います。

BENEFIT / ジョイスティックスイッチがもたらすもの
「細いねじの頭を舐めそうで怖い場面が、怖くなくなる」

プラスの細径ねじを締めるとき、従来のトリガー式だと「どこまで引けばちょうどいい速度か」を 指の感覚で覚えるしかありませんでした。ジョイスティックなら倒す角度が視覚的にわかるので、 「ゆっくり入れたい」場面での速度コントロールがとても楽になります。 特に狭い場所での作業で効果を感じました。

BENEFIT / 3段階スローモード(600/1,000/1,300min⁻¹)がもたらすもの
「下穴なしでも、細径ねじをポキっと折らずに締め込める安心感がある」

スローモードはインジケーターランプの点滅回数(1〜3回)で段階を切り替えます。 M3〜M4の細径ねじや、割れやすい材質への作業、装飾材の固定など、 「ゆっくり・じわっと入れたい」場面でこれが本当に助かります。 熟練度に左右されにくいというのも、DIYをやる側にとっては正直ありがたい。

T-PWRバッテリー(BCL350T)で1充電2,400本。ペンインパクトとは思えない作業量です。

WH3DAに付属するBCL350T(3.6V/5.0Ah)は、タブレスセル技術「T-PWR」を採用した高出力バッテリーです。 従来品EBM315と比べて最大出力約2.5倍※を発揮し、1充電あたり約2,400本(M5機械ねじ)の締付けが可能。

BENEFIT / 1充電2,400本がもたらすもの
「棚1本組み立てる程度なら、充電のことを一切考えなくていい」

ペンインパクトって小型ゆえにバッテリーが小さく、「またなくなった」が頻発する工具でした。 WH3DAはその不満がほぼなくなっています。DIYで1日使っても充電が必要になる場面がなかった。 充電時間は急速充電器(UC3SDL)で約38分と短いので、仮に切れても待ち時間のストレスが少ないです。

※数値は参考値。当社従来製品EBM315との比較。

ピストル型とストレート型を切り替えられる2WAYデザイン。これは地味に便利です。

奥まった場所ではストレート型にして押し込み、通常作業ではピストル型で安定して使う。 形状そのものを変えられるというのは、ペンインパクトとしてかなり珍しい設計です。

🔄
2WAYデザイン
ピストル型(全長233mm)とストレート型(全長306mm)を切替可能。姿勢が制限される狭所でも最適な形状で作業できる。
ワンプッシュビット装着
押し込むだけで装着完了。工具を構えたまま片手でビット交換ができるので、作業の流れが途切れない。
💡
2灯式LEDライト(約10秒点灯)
ビット影を抑えて作業位置を明るく照射。操作後も約10秒点灯が続くので、姿勢を整える間も手元が暗くならない。
🔒
ロックボタン
持ち運び時の誤作動防止。ロック中は手回しドライバーとして使用可能。収納時に不意に動かない安心感がある。

スローモード・作業量・ワンプッシュビットはWH3DAが優位。シンプルさとスイッチの左右対応はTD022D。

TD022D
マキタ
WH3DA
HiKOKI
電圧 7.2V 3.6V
質量 0.55kg 0.58kg
最大トルク 25N·m 25N·m
操作スイッチ トリガー式(従来型) ジョイスティック式(業界初※)
スローモード 3段階
2WAYデザイン
ワンプッシュ
ビット装着
スイッチの
左右対応
両側対応 ⚠️ 左側のみ
標準小売価格
(セット・税別)
25,000円
(TD022DSHX)
25,000円
(WH3DA 2JS)

※業界初:2026年1月現在、3.6VコードレスインパクトドライバにおいてHiKOKI調べ。TD022Dの作業量・価格は参考値。

スイッチが左側にしかない。これ、左利きの人が困ります。

正直に書きます。WH3DAのジョイスティックスイッチ、左側にしか搭載されていません。 右利きの方は自然に使えますが、左利きの方はスイッチの位置が合わず、 かなり使いにくい場面が出てきます。

⚠️ 左利きの方には正直おすすめしにくいです。スイッチが左側固定なので、左手でグリップを握ると親指側にスイッチが来ず、自然な操作ができません。購入前に必ず確認してください。

右利きの方であれば操作に慣れるのはそれほど難しくありません。 ただ「シンプルにトリガーを引くだけで使いたい」という方には、TD022Dの方が直感的で迷わず使えます。

それを差し引いても、スローモード・1充電2,400本・2WAYデザインという機能面のアドバンテージは本物です。 「こういう作業に使いたい」という用途が明確な人にとっては、間違いなく魅力的な工具です。

マキタTD022Dの牙城を崩せるかどうか、正直五分五分だと思います。

ジョイスティックスイッチとスローモードの組み合わせは、細かい作業への適性という点で TD022Dを上回っていると感じます。1充電の作業量も約1.7倍あり、バッテリー面での優位性も明確。

「細径ねじの締付けが多い」「狭い場所でよく使う」「工具の持ち替えが多い作業をする」という人には、WH3DAの方が向いています。一方、「シンプルに使いたい」「マキタでバッテリーを統一したい」という人はTD022Dを選んで間違いなし。

工具好きとして「これはHiKOKIの方が一枚上手」と認める部分があるのは事実です。 スイッチの左側問題が解消されれば、 文句なしで最高の3.6Vペンインパクトになれる工具です。

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REVIEW RATING
HiKOKI コードレスインパクトドライバ WH3DA 総合評価
★★★★★
4.5 / 5.0
ジョイスティックスイッチ+3段階スローモード+1充電2,400本+2WAYデザインと、機能面での完成度は非常に高い。細かい作業への適性はTD022Dを超えている部分がある。減点はスイッチが左側にしかない点。左利きの方には使いにくく、購入前に要確認です。この1点が改善されれば、3.6Vペンインパクトの最高傑作になれる工具です。